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木地屋あいざわ。 四十沢木材工芸

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年季明け式。

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昨晩、輪島塗職人さんの年季明け式がありました。

おめでたい、本当にめでたい式です。

でも、いつもとは違う今のこの状況。

それぞれの方が、それぞれの強い思いを持って出席されていました。



年季明けする若い彼、色々な思いが次から次から押し寄せてくるのか
感謝のあいさつは、足がしびれるくらい長かったけど、
みんな笑いながら、もらい泣きしながら、しっかり受け止めていましたよ。


それまでは親方の下の職人さんでしかなかった男の子。

大きな木の、一本の枝のようだったのに。

大勢の出席者の前での挨拶を聞いて初めて
「そうかあ、そんな思いでやってるんだな。」

ご両親や兄弟の気持ちを聞いて
そうだったそうだった、大事な大事な息子やお兄さんだったんだ(失礼!)

彼個人の顔が見えてきます。

ああ、これからは一人で、一本の木として立っていくんだなあ。


「一企業ではなく、輪島という産地、大きなふところのような町で、
 職人としてやっていけることが幸せだ。」
というようなことを言ってました。

輪島の産地としても、彼が大きな木に育つように
しっかり受け止めなきゃと、覚悟を決める式でもあります。

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こんな時だからこそ、
お互い肩をたたいて「しっかりやっていこうぜ!」と
勇気をもらえた、本当に良い年季明け式でした。


ありがとう、そしてこれからもよろしくね。
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by aizawamokkoh | 2011-03-21 10:53 | 漆のひと、漆のもの | Comments(0)
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